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令和4年9月末、実家帰省で台風断水



令和4年9月末、遅い実家帰省をしたら台風15号による静岡県静岡市清水区の大規模断水にまんまと巻き込まれたっていうか身内がまだ巻き込まれ中なので、その記録を自分用備忘録として取り急ぎまとめてみた。 

■基本情報 

【涼元実家】 
場所:静岡県静岡市清水区の入江地区 
具体的に言うと、さくらももこさんの清水時代の実家の商店街の菓子屋でみつやじゃない方(現在は廃業)。今回氾濫した巴川の南側で、ちょっと小高い側なので浸水被害はなし。 
2022年09月27日現在、断水はモロに食らい中。 
9月29日に涼元家においては水道が復旧しました。ご心配をおかけしました。

 
■以下時系列順 

●9月23日(金) 
昼間は親戚宅にお邪魔したり墓参りに行ったりした。 
夕方前に少しだけ強く雨が降ったが台風接近という感じはない。 
「たぶん今夜強く降って明日午後には晴れますよ」などと呑気な会話をしていた。 

夜、いよいよ降り始める。 
雨雲のためにBSが受信できなくなり、雨音がどんどん大きくなる。 
日付が変わる頃から雨勢が猛烈になり、雨漏りポイント複数から下の水受けに溜まり始める。 このあたりは家が古いので想定内。 
「うめひじきーうめひじきー」と緊急速報が相次いで二発届く。警戒レベル4、最初は巴川氾濫の恐れ、そして興津川。ウチは大丈夫だけど、巴川に近い方はキツいな、大丈夫かなと思う。
その後就寝するも、午前1時から3時ぐらいにかけて、まさに滝のような雨。時折雷もビカビカ光っているが、雷鳴が雨音にかき消されている状態。 
庭に溜まった雨水が土間に入らなきゃいいけどと思いつつ、そのままフツーに眠りに落ちる。

●9月24日(土) 
起きたら雨は止み、陽が射していた。 
遅い朝食を摂り(この時点では普通に水が出ていた)、雨漏りの具合を確かめた。 
いつもの雨漏りポイント以外にも増築前の古い部屋に若干雨漏りがあり、「ここが漏るのはマズいからひどくなるようなら屋根修理だね」などと話す。 

昼前ぐらいに広報しずおか(防災無線)の放送が聞こえた。 
「現在一部地域で断水や濁水があります。ご不便をおかけしますが復旧まで今しばらくお待ちください」 
こんな感じの内容。 
「大変な所もあるんだなあ」などと思いつつ、かねてからの懸案だった婦人車のタイヤ交換をしようと準備していたところ、姉が衝撃的事実を発見した。 
「水が出ない!」 
いやいやさっきまで普通にご飯と味噌汁作ってたじゃん、と思いつつも、蛇口を回しても確かにチョロチョロとしか出ないっていうかすぐに水が止まってうんともすんとも言わなくなった。 

twitterで情報確認すると、ものの30分ほどで、『コンビニやスーパーでミネラルウォーターが売り切れ』というのが流れ始める。目端が利く人たちとは対照的に、夕方ぐらいには直るかなと考えている涼元家。 

今は行列するだろうけど、給水車で水をもらうなら容器がいるだろうと探す。折り悪く焼酎用ペットボトルをほとんど捨てていたものの、5リットルのポリタンクが三つ発見された。しかもいつ入れたかわからない水入り。このファインプレーに沸き立つ涼元家。もちろん飲めないけれど、今はむしろトイレや手洗い用の水が欲しい。 
その後何度か蛇口を確認するも、出ないものはしょうがないので、とりあえず買い物へ。 

台風一過で夏のような日差しの中、清水銀座から巴川沿いの様子を確認する。 
稚児橋辺りの両岸は道が泥だらけで通行止め、巴川製紙の向かい側あたりが特に酷い。さらにてんさださんあたりにも水が流れ込んだらしく、泥のついた畳や家具が路肩に積まれている。自分はほとんど覚えていないけれど、七夕豪雨の時にあったはずの風景がそのまま目の前にある。

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スーパーに寄ると、トイレが使用禁止になっていた。情報通り2Lの水やお茶は全滅。500mlのウーロン茶は数本残っていたので1本と、さらにペットボトルの炭酸水を買う酒飲み一族の習性。この時点でなぜウーロン茶を買い占めておかない?<涼元家。水がなければお酒を飲めばいいじゃない。(※実際にやると死にます) 

夕方に防災無線が流れる。内容は昼と全く同じ。自分が知る限り、放送は27日朝に至るまでこの二度だけだった。まさに宝の持ち腐れ。 
そして日没。この時点で今日中の復旧はないだろうと覚悟する。実際は今日中どころではなかったわけだけど、水が出ないことの重大さがまだ実感できていない。 

晩に酒を飲むことも献立も昨日から決まっていたので、水はなくとも断固晩酌。 
いちじく生ハム、袋のまま電子レンジで温めたきのこ、バターコーンなど。とりあえず割り箸に紙コップ、いつもの皿にラップを被せてから盛り付けたり、豆腐の空パックを取皿にしてはみた。ちなみにビールからスパークリングワインに替えたら、見た目が健康診断(婉曲表現)になったので写真掲載は自粛。 

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静鉄が止まっていると知り、事の重大さを実感する標準的な清水っ子。 
電気とガスは平常通り使えるのは本当にありがたい。 
片付け時に当然水は出ず、皿は貯めてあった水に漬けっぱなしに。少量の水で手を洗うだけ。風呂も入れない。 
トイレは風呂の残り湯をバケツで汲んで流すが、なかなか上手く流れてくれない。これが心情的にかなりキツく、テンションが下がる。 

寝る前にはtwitterで情報を漁る。予想したとおり、給水車は出ているものの時間通りに到着しなかったりで大変だったらしい。水をもらうのに炎天下で行列して熱中症になったりコロナをもらったりしたら本末転倒なので、給水車を頼るのは最後にしようと決める。 

それにしても行政の動きが未だによくわからない。興津川の取水口が詰まったとは聞くものの、具体的な情報はどこかの議員さんがtwitterで流してくれた写真1枚のみ。最低でも1週間はかかるとか、2~3週間はダメかもしれないとか、悲観的な予測がちらほら目につくものの、みな「知り合いから聞いた」とか「震災の経験からして」などの枕詞がついている。権威のある当事者のソース付きの情報が切実に欲しい。 

それでも結局頼りになるのは、自力で選り分けるtwitterからの情報。近所の公民館で井戸水を配っている、ただし飲料不可とのこと。明日朝早速行こうと決め、なんだか不安な気持ちのまま就寝。ちなみに飲料水はもう一滴もない。麦茶ほんの少しとさっき買ったウーロン茶(500ml)のみ。炭酸水ならたくさんある。あと酒。 

●9月25日(日) 
9時過ぎ、公民館に井戸水をもらいに行った。 
5分弱並んですぐに順番が来た。主力装備の5Lポリタンク3つとザックに詰めたキャンプ用ポリタンやら小学校以来愛用している水筒やらまで満杯にして帰宅。これで一応生活用水の目処はついたものの、長引けば穴場の井戸水も行列することになるかもしれない。 

完全に水のない朝食。 
冷凍ご飯電子レンジ戻し、ほていの焼き鳥缶、缶入りすっぽんスープ。 
キャンプごっこみたいだと思いつつもそれなりに美味しく食する。洗い物の水はさっき確保したので多少は気が楽になった。が、依然飲水がない。一滴もない。取水場にの浄水場にも給水場にもスーパーにもコンビニにもない。 

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ここで安易かつ最後の手段を行使。 
すなわち、近隣の親戚に電話。 
ニュースで状況は知っており、「困ってるら? 今水汲んで持ってくよ」と二つ返事で引き受けてくれる。ちなみにフツーに水は出ているとのこと。葵区、直線距離で6キロしか離れていないところ。なんか釈然としないが仕方ない。 

飲み水が届く間に、効率的な水の利用を考える。 
必要なのは1飲み水、2手洗いや食器洗い用の水、3トイレを流す水の三種類。 
1はしばらくは親戚に頼り、週明けにスーパーの在庫が復活すれば買える、と思う。 
2、3は井戸水がもらえるので何とかなるが、自力で運ばなければならない。腰。 

3は当座風呂の残り湯を使って足りなくなったら井戸水を足すとして、地味に問題となったのは2を貯めておく場所。鍋やら薬缶やらを総動員してもまだ心許ない。 
そこで、大昔に使っていた羽釜を引っ張り出す。宇宙人に攻められて現有戦力が全滅したので第二次世界大戦中の戦艦が出撃するような熱い展開に、頭の中でThunderstruckが鳴り響く。ちなみに使い勝手が大変悪いため結局蓋だけ使用した。残当。 

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そしてtwitterでの情報収集。人の不幸をダシに政権批判を繰り広げているのを華麗にスルーし、近所で風呂やシャワーを開放している施設や、草薙の方の公園では水が出る!などのありがたい情報をゲット。そして衝撃情報が。なんと、のり面が崩れて静鉄が止まっているとのこと。これはもう尋常じゃない事態が起こっていると一瞬で悟る訓練された清水っ子。しかもまさかの桜橋-狐ケ崎間。えええっ、新清水-桜橋間じゃなくて!? でも該当区間は代行バスが出ていてピストン輸送敢行中とのこと。強いぞ静鉄僕らの仲間。 

そうこうしているうちに救世主こと親戚おじさんがトールワゴンの中からポワっと登場。おびただしい数の焼酎ペットボトルに水道水を入れてきてくれた。ていうかあんた普段からどんだけ焼酎飲んどんねんと思いつつも感謝感激。「足りなかったらまた持ってくるわ」の頼れる一言を残し、颯爽と帰っていった。 
これにより当座飲料水の心配もなくなった。むしろ多すぎて悪くなるまでに使い切れない気が。 
そしてさらに朗報来る。昨日の公民館よりさらに近所で井戸水をわけてくれるとのこと。こちらなら何往復かもできる距離。大変にありがたい。 

その後、気晴らしの散歩兼買い物。 
静鉄が変則運用していると知り、入江岡と桜橋間の渡り線を撮影。ここが使われるのは津波警報の時以来じゃないだろうか。非常にレアな光景に、撮り鉄と思しきお兄さん方も数人土手からカメラを向けている。 そしてJRの貨物列車にカブられている。

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その後いつものスーパーを確認、もちろん飲料水はない。魚の切り身とか生肉とか、調理が面倒なものが割引され、惣菜やパンなどのそのまま食べられるものが品薄。セブンイレブンも確かめたがもちろん棚がスカスカ。入り口で「○○のスポーツジムで風呂が入れるらしい」と携帯電話で話している人がいた。 

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帰宅し、飲料水のメドが立ったので祝い飲み。元々ソーセージとビールでオクトーバーフェストっぽく飲もうと決めていたのが、皿を昔使っていた菓子売り用容器にしたらさらにお祭りっぽくなった。静岡麦酒やら御殿場高原ビールのピルス、ヴァイツェンやらをとっかえひっかえ楽しみ、水を節約しいしいグラスを洗う。 

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ニュースで清水の断水情報を流すか流さないかで一喜一憂しつつ、明日は近所の井戸水をもらいに行こうと話す。事ここに至っても行政からの直接情報は乏しい。水道局の給水所情報が少しだけ充実したのと、夜のニュースで静岡市長と静岡県知事の存在が確認されたぐらい。ていうか、防災無線をもっと使おうよ。ニュースとかtwitterとか見て文句言ってるのはまだマシな層で、実際に困っている人には情報が届いていないことを危惧せざるをえない。 

寝る前に洗面器一杯ほど湯を沸かし、手ぬぐいを浸けて絞って体を拭いた。これが予想外に気持ちよくて落ち着く。トイレの流水の件と同じで、不潔でいることそのものが精神を消耗するのが実感できた。 

●9月26日(月) 
朝、近場に井戸水を貰いに行く。 
何人かが給水していたけれどほとんど並ばず。本当にありがたい。 

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浴槽に水を貯め、朝食。 
皿が洗えるのでかなりマシになってきた。それでもゴミの収集が追いついておらず歩道に放置されたりしているので、燃えるゴミはできるだけコンパクトにして袋に入れて冷凍しておくことにする。 

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トイレの水も相変わらず止まっているものの、水をケチる必要はなくなったため、バケツ一杯分で一気に流すコツがわかってきた。何度かに一度は便器上のタンクに水を入れて普通に流すこともできる。 

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ビスケットなどをつまんで昼食とし、『静岡市洪水ひなん地図』を広げて被害を復習する。やっぱりここは今回もやられちゃったのか……と思う土地が多い反面、意外なところが低かったり、巴川だけでなく大沢川や草薙川もフツーに溢れる予想がされ、実際に溢れているらしいことを知り、普段の認識の甘さを痛感する。少なくとも、こんなのを配ってる土地に住んでて「行政は何もしてくれない!」はさすがに虫が良すぎると思う。リメンバー七夕豪雨。 

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それはそれとして、断水が始まってから腹が減るのが異様に早い。普段やりなれてない作業をしているのもあるけれど、たぶん本能が「食える時に食っとけ!」と警報を出しているのだと思う。人間上手くできてるなあと思うものの、ちょっと空腹センサー感度が高すぎるとも思う。食べると当然出さなければならないわけで、そっちが億劫になってるせいもあるけど。 

午後遅めに井戸水を貰いに行く。(2度目) 
今度は効率のいい運び方を考えた結果、スーツケースに5Lポリタン2個、1個をデイパックに入れて背負うのを試す。悪くはないけれど、やっぱりそれなりに重労働ではある。真夏や真冬でなくてよかった。 
給水ポイントに来る人たちは、水の入れ物をそれぞれ工夫している。18Lのポリタンクが主流で、焼酎のペットボトルも人気。土地柄大きなクーラーボックスや、ポリバケツにうんとこさと入れて、ほとんど持ち上がらなくなる姿も。それらをデイパックに入れたり、台車、カートでころころ運んでいく。車があるなら河口や港に停泊している巡視船からもらうこともできる。なんかちょっとカッコよくて羨ましい。 

井戸水を浴槽に貯めた後、いつものスーパーで買物。スーパーの2L水は早くも復活していた。数万戸の断水と言えど日本全国でいえばピンポイントでここだけなので、当然と言えば当然だけど、やはりほっとする。 

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これで水の心配はほぼなくなった。あとは洗濯と入浴、掃除ぐらいで、よほどのことがなければ水道回復までは持ちこたえられるはず。お祝いにくろこさん(実家猫)をじゃらして遊ぶ。人間側の異変を感じ取ったのか、断水から妙にテンションが高く、爪研ぎの上で猫じゃらしをせがみ、遊んであげると腹が減ってかつぶしがけのカリカリをモリモリと食べ、そして羽根布団の上でケロケロと吐く。まだ水が少ないんだからそこで吐くのはやめて~。

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夕食は豪勢に、ブロックベーコンステーキ。何が豪勢って脂が出るは出るは、ギットギトだけど容赦なく焼く。そしてナスに吸わせる。さらにソーセージも果物も。そしてやっぱり水を節約しいしい食器とフライパンを洗う。 

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食後、状況 が一気に好転する。 
まず、午後5時に静鉄がまさかの全線復旧。少なくとも明日中は代行バス運行と聞いていたので、超速の仕事に「さすがは静鉄」と関心しきり……とはあんまりならず、「まあ静鉄だからね」とフツーに納得する清水っ子。(※絶大な愛着と信頼感の裏返しです)

そしてNHK総合午後7時のニュース、トップ二番目で清水断水が流れて沸き立つ。これが効果てきめんで、同県だけどちょっと遠い親戚や知人からお見舞いと確認のショートメッセージが届く。幸運にもウチは手伝ってもらいたい局面は少なかったけれど、気にしてもらえるだけでも本当に心強い。それにしても、天下のNHKの威力をまざまざと思い知った。というか、報道がなければ今もフツーに知らない人が大半だと思う。当たり前っちゃ当たり前だけど。

さらに水道局のサイト、井戸水や工業用水を流して、とりあえず生活用水(飲用は不可)が出るようにするとのこと。同時に、現在断水しているエリアの地図と工程表、取水口現状の詳細画像。まさにこれが欲しかったという情報が一気に提示された。超グッジョブ!>上下水道局さま。 


防災無線の件もそうだけど、知りたいのは『現状』であって別に「目処が立っていません」でもいい。それを定期的に、ある程度頻繁に提供してくれるだけで安心できるのに、と思う。 
ちなみに現在大阪在住の元清水市民の印象でさえ、今回の対応で静岡市長と静岡県知事は清水区で大いに株を下げたと思う。何もしていなかったとは思わないけれど、何をしているのか伝えなかったという意味で。 きっときちんと検証し反省して、ここからの対応で挽回してくれるはず。知らんけど。(※明日の朝新幹線で大阪帰る奴の余裕が文末に滲み出ている)

●9月27日(火) 
早朝、復旧成った静鉄にフツーに乗って清水を離れ、若干の徐行区間はあったもののフツーに新静岡駅に到着。徒歩でJR静岡駅に移動し、新幹線で大阪へ。 
セノバの連絡通路にあった貼り紙を頼もしく思いつつ。 

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大阪の自分の家に着くと、浴槽に防災用の留湯がたっぷり残っていて、妙な気分になった。 
きれいな水がたくさんあるのは、本当に贅沢なことだなあと。


●9月28日(水) 追記
涼元は大阪に戻っているものの、実家はまだまだ渦中にあるので聞いた現状を箇条書きで。

・相変わらず水は出ない。近所ではちょろちょろ出ているらしいのでガッカリ。
・そこに防災無線が「今出てる水は飲むな」と繰り返す。ウチは出てないんですけど!
・近所のスーパーに給水車が来ていた。中でペットボトル水売ってるのに飲料用だった。いいの?
・それ以前にペットボトル入りの飲料水もしれっと無料で配っている無法地帯だった。
・工業用水を提供してくれている工場には車で来て多めにさっと汲んでいく人が多い。
・トイレをバケツの水で流すのはコツを掴んできた。角度とか。
・宅配便は受付停止になっている。断水直後にお急ぎ便とか頼んでも届かなかったと思われ。
・料理中に鶏卵4個を床に落として割るという未曾有の大惨事に見舞われたものの、いかにして少ない水で拭くかに没頭してそんなには腹が立たなかった。そんなには。
・落ち着かないのでとりあえず赤ワインを飲んだ。

そして大阪の方はというと。
・同じくまだなんとなく落ち着かない感じなので、近所のスーパーに行ったらめっちゃ大阪の日常があったのでだいぶ感覚が戻った。
・カツ丼を買って食べた。美味しかった。
・トイレで水洗レバーを無意識に操作した後、水がどばーっっと出てきたのを見て「えっ俺何か手順間違った!?」と未だに無駄に混乱したりする。
・あと、腰。

(追記)
結局、28日の夜に蛇口から水が出ることを発見。その後すぐに、水道局の情報で飲用ができるようになったとのこと。このあたりの事情は不明瞭なものの、同じ給水エリアでも復旧に時間差があっただけなのだと思われる。

そんなわけで、9月29日(木)には涼元家では水道が復活。
入浴剤入りの湯を貯めておいたせいで変な匂いがする浴槽を洗ったり、食器を洗い直したりし、念願の風呂にも入れたが、今も断水や浸水の片付けが終わっていない地域も多く、やっぱりどこか落ち着かない感じがするとのこと。

(さらに追記)
その後、親戚のおじさんがペットボトルを引き取りに来て、同時にホームセンターで20Lの水タンクを買って置いていってくれた。ばかまめったい。

けものフレンズぱびりおんの思い出

2021年06月30日15:00 けものフレンズぱびりおんサービス終了。

自分史上初めて、サービスイン当日からサービス終了まで、ほとんど毎日遊んでいたソーシャルゲームだった。
確たるストーリーがあるでもなく、課金要素すらゆるゆる。あそびどうぐをテキトーに置いておくとフレンズが遊びに来てくれて、お礼に木の棒とか布の切れ端とかを置いていってくれるという、ぶっちゃけねこあつめライクなシステムだったけど、リアルタイムで考えたり操作する必要がないのが自分にはすごく合っていた。(なので、あとから追加されたアトラクションの方はあまり熱心にやらなかったけど)

けもフレ好きを抜きにしても、キャラのデフォルメやめずらしい行動のアクションが可愛らしかった。この仕草は原作(元になっている動物)のどの辺りから採ってるんだろう?と考えるのも楽しかったし、実際Webで調べて「なるほど!」と感心したりもした。いい感じのシーンに出会ったらスクリーンショットを撮りまくった。今もちょっとした暇があれば、指がスマホのぱびりおんアイコンを押してしまうぐらい。

サービス終了後はオフライン版として、図鑑とけもトークが閲覧できるだけになってしまったけど、ぱびりおんは今もどこかに存在して、自分ができなくなったジャパリまんじゅうの補充やあそびどうぐの交換は、馴染みのラッキービーストたちが肩代わりしてくれているのだと思っている。

以下、ぱびりおんでの自分のスクリーンショットをつらつらと。正直枚数が多すぎて吟味するのも難しいので、目についたのを片っ端から貼っていきます。(注意!画像たくさん&すっごい縦に長いです)

 

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記念すべきサービスイン初日のスクリーンショット。
表示オフすら覚えていない頃。

その後はいい感じのツーショット狙いが続く。自分にとってぱびりおんとは、仲良しペアをスクリーンショットに納めるゲームだったのかもしれない。それがもうフツーに楽しく、全く飽きることはなかった。

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場所的にはこうざんの喫茶店が好き。

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お気に入りのあそびどうぐは雛壇。なぜなら大変カップルっぽいから。

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狙っているペアがなかなか揃わないのもまた一興だった。

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「アライさーん」「なのだー!」

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「アライさーん」

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「なのだー!」

まあ、もtろんフツーのツーショットも押さえてます。アラフェネは至高。

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レアキャラや似たもの同士も来れば嬉しかった。

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もちろん、わちゃわちゃ集まってるのも楽しい。

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来てくれていちばん嬉しかったのは、何と言ってもオイナリサマ。

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超偶然で来てはくれたけど、その後ずーっとお目にかかれず、

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根性でSSプリンターを回して、ついにコンコンキッチンを引いた。
自分の全課金はこのために費やされたといって過言ではない。

で、いなり寿司が作れるようになったとたんガンガン来てくれるように。
霊験あらたか。
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このひょいって横から顔を出すアクションが好き。

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あと、スカイフィッシュちゃん。
ひとりだけ全く違うシステムで出現するので、見つけた時の嬉しさもひとしお。
あと、喋り方がかわいい。何言ってるかサッパリわからないけど。

心残りなのは、あそびどうぐ配置であんまり無茶ができなかったこと。
頑固な居酒屋店主のごとく、ついつい常連さんも一見さんも楽しめそうなものを
吟味して置いてしまう。

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クリスマススペシャルとか、

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謎の宇宙ジオラマとか。
他にもオールまわしぐるまとか、オールこたつとかやりたかったけど、
閉店が決まって客に逆ギレしてる店主状態なので 自粛。

そして迎えた最終日。エリアをどこにするかは迷ったけど、毎日必ずローテしてたので、
その流れのままゆきやまにした。

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バリバリいなり寿司をつくるオイナリサマと、見届けに来たその眷属。そして集まってくれた白っぽいみなさん。

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最後のスクリーンショット。そして……

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サービス終了。

開発や運営に関わった方々、本当にありがとうございました。

けものフレンズ関連のコンテンツはこれからも続いてくのだろうけど、ぱびりおんのエッセンスは色々なところに残っていく。きっと自分でも知らないうちに、ぱびりおんとは何度も再会する。そうやって『いいもの』はずっと残っていくのだと思う。(いや、リバイバルコラボとか、むしろしれっと復活してもオッケー)

2019年の初プラネタリウム鑑賞は、ディスカバリーパーク焼津天文科学館へ。

静岡県では有数の天文施設だし、前々から行ってみたいとは思っていたけど、いろいろと敷居が高い。
まず行くまでが大変。涼元実家の清水からだと正味1時間40分。静鉄で新静岡駅、徒歩で静岡駅まで移動してJRに乗り継いで焼津駅、そこから1時間2本のバスに揺られること二十数分。

JR静岡駅ホームの立ち食いそば屋

 バスの車窓から焼津駅前を見る

フルサイズかつ若干レトロな路線バスが不釣り合いな路地を通ったり明らかに大回りしていくのを不安に思いつつも、無事到着。
他に誰も降りない。というか、そもそも辺りに人がいない。
観光地的なものはおろか、ちょっと暇を潰すようなお店もない。(一応温水プールがあるけど、天文好きとは食い合わせが悪すぎると思う)これが敷居の高さその2。
要はハナから天文目当ての人しか寄りつけない、孤高の施設※なのである、と。

※言いすぎ。広大な駐車場があるので、ドライブがてらのコースに組み込むのが普通だと思われます。

……とか何とか言ってると、行く手にあからさまに只者ではない建物が。

ディスカバリーパーク焼津天文科学館前景

パラボラアンテナ@ディスカバリーパーク焼津

芝生広場にカジュアルに立ってるパラボラアンテナも尋常ならざるオーラを漂わせている。うん、 こういうの前に野辺山で見た。

満を持して突入。受付にてプラネタリム鑑賞大人600円+展示・体験室代金300円を払う。
プラネタリウムはともかく展示が有料、しかも300円というのはなかなか強気。普通、科学館の展示と言えば動滑車定滑車とか凹面鏡凸面鏡とかお馴染みのアレだけど、こちらのはかなりガチな双六テイストチャレンジだった。ちびっこ超ハイテンション。
でも全クリには時間が足らず、投影の時間が近づいたので涙を飲んで中途退場。

 かめ子さん@ディスカバリーパーク焼津

かっちょいい宇宙ビークルに跨がり気さくにサムズアップをくれているマスコットのかめ子ちゃん(さそり座V861星出身)に見送られつつ、上階のプラネタリウムに急ぐ。

かめ吉くん@ディスカバリーパーク焼津

かっちょいい宇宙コンソールで何やら管制オペレーション中のかめ吉くんに挨拶。入場券にハサミを入れてもらい、投影室に。

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傾斜型の座席の真ん中に鎮座しているのは、GEMINISTARⅢYAIZU。光学式投影機(INFINIUMγⅡ)と 全天周プロジェクターSKYMAXDSⅡ-R2のコンビネーションが最新かつ精細な星空と頭上いっぱいの迫力映像を見せてくれる。いや、やっぱりミノルタ機は(本体の)色合いがいいなあ。(惚)

鑑賞上の注意や非常口の案内などを経て、ほどなく投影開始、まずは今日の星空解説。
こちらはスカイラインが実際の施設屋上からの映像を使っていてわかりやすい。
日が沈み、一番星が見え、夜の帳が降り、今宵の星座が輝く。せっかくだから街灯かりを消しちゃいましょう、10秒間だけ目をつぶってください……鉄板かつ安心の展開の後、INFINIUMの本領発揮。機材に比べると若干木訥とした、それだけに心地のいい解説に、ともすれば瞼がくっつきそうになるのを耐えつつ(注:これ正真正銘褒め言葉なので)、星座解説終了。

続いて企画番組、『めざせアンドロメダ!宇宙探検サイコロの旅』

超高性能宇宙船でディスカバリーパーク焼津上空を出発、日本列島、地球、そして太陽系をはるかに離れる。この辺りの演出は全天周投影の面目躍如、「もし酔いそうになったらしばらく目をつぶってください」の注意喚起も伊達じゃない。
そしてメインディッシュ、様々な天体、天文現象を迫力の全周映像で目の当たりにする……って、ここまではよくあるんだけど、面白いのは『サイコロの旅』のタイトルどおり、観客がサイコロを振って、六つある行き先の二つをその場でガチで決めるという趣向。
希望者は挙手を……との呼びかけにマゴマゴしてたらサクッと他の人に。その結果、決定した演し物は……

ひとつは月の裏側
もうひとつはTRAPPIST-1

両方とも旬の話題だったので興味深く鑑賞。したものの、正直言って進行をもうちょっと早くすると他の四つもフツーに流せたんじゃないかなあと貧乏臭く思ったのも事実。ちなみに投影内容はスタンプラリーになっていて、三種類以上集めると記念品と交換できる(4/14までが期限)とのことなんだけど、もう一度ここまで来るのが正直かーなりキツい。さらに次回来てもサイコロ的に内容モロカブリする可能性もあるというウルトラハードモード。焼津まで足繁く通える環境で我こそは!という方は、ぜひぜひチャレンジしていただきたい。

そして宇宙船ははるかアンドロメダ星雲を訪れ、フィナーレ。密度的には満足だったものの、最後は地球に帰ってきて、焼津の夜明けで終わったらもっとよかったのになあ…… (個人の感想)

投影後には天文台の見学会に参加。
静岡で天文を囓っていれば必ずお名前は聞く、望遠鏡製作の名手法月惣次郎先生(すんません、ディスカバリーパーク焼津近くにお住まいだったのは初耳だったです)が生涯の最後に手がけた80cm反射赤道儀……と、情報だけは知っていたものの。

実物を目の当たりにすると、これが本当にスゴかった。

80cm反射赤道儀@ディスカバリーパーク焼津 80cm反射赤道儀_鏡筒先端@ディスカバリーパーク焼津

どこかスペースシップワンを思わせる鏡筒先端の意匠。

 80cm反射赤道儀鏡筒底@ディスカバリーパーク焼津 80cm反射赤道儀_カセグレン焦点接眼部@ディスカバリーパーク焼津 80cm反射赤道儀_導入モニタ@ディスカバリーパーク焼津

副鏡を切り換えることで、カセグレン、ナスミス、ニュートンの三焦点に光を導けるという凝りまくりの鏡筒。

80cm反射赤道儀_主鏡カバー操作部@ディスカバリーパーク焼津

そして主鏡カバーを開閉するためのフツーの釣りのリール。
「めっちゃ焼津っぽいですね」と言ったら、解説のおねいさんに半笑いされたり。

見学会は夕方だったものの、大型望遠鏡にとってはそんなのカンケーない。
カセグレン焦点の視野に導入された昼間のベガ、真っ白い針先のような星像を見詰める。
高校生の頃、別館天文台のドームにあった26cm反射赤道儀を操っている自分が蘇り、ちょっと感無量になったりした。

80cm反射赤道儀_銘板@ディスカバリーパーク焼津

 

そんなこんなで大満足。
次はぜひぜひ夜の観測会に来なければ!と心に決めた。問題はその場合、完全に帰りのバスがないんだよなあ……駅まで歩いて帰ると1時間ではきかなそうだし、道中追いはぎに遭いそうだし。

ディスカバリーパーク焼津脇の浜から眺める富士山

最後に、ディスカバリーパーク焼津脇の浜から眺める富士山を。

本年もよろしくお願いします。

2018年日本平動物園(けものフレンズコラボ)

 

※写真てんこ盛り注意

2018年夏休み実家帰省のメインイベント、日本平動物園訪問。
昨年にも行ったけど、まさかまさか、けものフレンズコラボが実現するとは。
まあ、そうじゃなくてもまた来ただろうけどと思いつつも、東静岡駅からシャトルバスで聖地日本平へ。

フラミンゴゲート@日本平動物園

けもフレのぼり@日本平動物園 
フ ラ ミンゴゲートでバスを降り、去年はなかったフレンズのぼりに『ああホントにコラボしてるんだなあ』と感慨を覚える。

例の車@日本平動物園

入場するといきなり例の車が。ほぼ説明なしでデーンと。
けもフレ知らない人的にはどう思うんだろうなどと考えつつ、とりあえず受付でスタンプラリー用紙(100円)を受け取り、どうぶつ巡りへGO!

動き回るレッサーパンダ@日本平動物園

日本平動物園と言えば、まずはレッサーパンダ。
去年はこの体たらくだったのに、今回は大変活発に動き回り、写真に撮るのさえ難しい。

飼育員さんの長靴を噛むレッサーパンダ@日本平動物園

挙げ句、解説中の飼育員さんの長靴をガブガブする始末。 超アグレッシブ。

フルルパネル@日本平動物園

そしてペンギン舎前。お約束のふるる~。
こちらも前回と打って変わってみなさん活発に泳ぎ回っていた。

フンボルトペンギンのサツキさん@日本平動物園

フンボルトペンギン~。(しかいないけど)

ペンギンの見分け方@日本平動物園
前回は気づかなかった(というか、目に入ってなかったのか)個体認識看板によると、右に白緑の 翼帯なので、おそらくサツキさん。

毛繕いペンギン@日本平動物園

こちらは別のペンギンさん。胸の辺りを一心に羽繕いしてると思ったら、

我に返ったペンギン@日本平動物園

いきなり我に返って、

伸びをするペンギン@日本平動物園

のびー。 かわいい。

キリンさんパネルとゾウさんパネル@日本平動物園

今も昔も動物園ツートップ、ゾウさんとキリンさんパネルツーショット。

アジアゾウのダンボさん♀とシャンティさん♀@日本平動物園

アジアゾウのダンボさん♀とシャンティさん♀。お達者そうでなにより。
さすがにご高齢なので、次世代の象さんに来ていただく算段も整え中だとか。

キリンのサクラさん♀@日本平動物園

そし てサクラさん♀。
最近、相方のリオさん♂が亡くなってしまったそうで、残念なことです。

キリンアップ@日本平動物園

裏手の柵越しにうんと近づいてきてくれる。
日本平動物園はこういう高低差を活かした展示が多い。 その代わり上下に容赦なく歩かされるけど。

それにしても、今回は本当に動物が活発で、観ていて楽しい。
天気が怪しくて涼しいせいだろうなあとか思ってたら、いきなりの豪雨に見舞われた。
逃げ込むように猛獣館299に入り、ネコ科のみなさんにご挨拶。

うろつくアムールトラ@日本平動物園

いちばん高いところをウロウロしているアムールトラさん。さすがの貫禄。
この辺りから個体名わからず。というか、複数いて展示は片方というパターンだと、表示を確認しないと「トラだ!」で終わってしまう。この辺りは次回の反省点。やっぱり「(動物名)の○○さん」とわかる方が楽しいし、愛着も増すし。

 うろつくジャガー@日本平動物園

ジャガーさんもほぼほぼ動き回っていて迫力満点。その代わり写真は撮りにくいですやんか。
そうかと思えば相変わらずぐてーっと寝てる方も。

ピューマをさがせ!@日本平動物園

クイズ:ピューマさんはどこにいるでしょう?

ピューマはここ@日本平動物園

正解はこちら。
寝心地良さそう。

もの言いたげなライオン♀@日本平動物園

ぺたっと座ってなにか言いたげなライオン♀さん。

イチャイチャしてるライオンカップル@日本平動物園

その横のブースには、仲睦まじそうなライオンカップルが。
群れっていろいろ大変そうだ。
そうこうしている間に晴れたのでまた外に。

オオリクイさまパネル@日本平動物園

大変凛々しいオオアリクイさまパネル発見。
オオアリクイは前回の威容が印象的だったので楽しみにしていたら、展示スペースがリニューアルされていてすごく観やすくてよかった。 やっぱりこの造形の意味不明っぷりはスゴい。

こっちに来るオオアリクイ@日本平動物園

オオアリクイ横から@日本平動物園

しかしオオアリクイさんもまたのっしのっしとアクティブに歩き回るのであった。写真が撮りにくい~。

曇天下でハッスルしていた面々とは裏腹に、あまり動いていなかったのがフライングメガドームの鳥類の皆さん。湿っていると翼が重いとか、そういうこともあるんだろうか。

抱卵中のホオジロカンムリヅル@日本平動物園

中でもホオジロカンムリヅルさんはずっとうずくまっていたのだけど 、

卵を気にするホオジロカンムリヅル@日本平動物園

なんと、 卵を抱いていた。
無事に孵化するといいよね、とほんわり思っていたら、

 

 

実は擬卵のホオジロカンムリヅル@日本平動物園

突き付けられる現実。まさかの擬卵。
フンボルトペンギンだけじゃないんだ……

ホオジロカンムリヅルパネルとカルガモパネル@日本平動物園

ホオジロカンムリヅルさんと子だくさんなカルガモさんが仲良くパネルで並んでいるのも、なんだかこう、複雑……

ショウジョウトキスタンプ台とインカアジサシパネル(ネイティブ)@日本平動物園

ドヤ顔のショウジョウトキと、クセがすごいインカアジサシパネル(非けもフレ)のコラボ。

 

ここらで遅い昼食@レストハウス。
時間を外した功名で混雑というほどでもない人入り。

レストハウス窓に貼ってあるフェネックのぼり@日本平動物園

窓際に陣取ると、ここにもけもフレコラボの影が。フェネック~。
が、コラボメニューのフェネックカレーなど当然売り切れており、豊富なその他メニューから前回はなかった(と思う)冷や汁とんかつをチョイス。

冷や汁とんかつ@日本平動物園

見つけた時は「冷や汁ととんかつ!? その組み合わせはアリなんだろうか?」と思ったけれど、食べてみての感想は「うん、言わんとしているところはわかった」。たしかに夏にはアリ、ビールでもイケた。

しろくまカレー(大人用)@日本平動物園

そして、しろくまカレー。(1年ぶり2度目)
いい意味でフツーに美味しいです。かわいいし。

腹ごしらえの後、ふれあい動物園ゾーンへ。
まずは妙に印象に残る手洗い用蛇口コレクション。

手洗い蛇口(カエル)@日本平動物園 

手洗い蛇口(カモ的な鳥)@日本平動物園 

手洗い蛇口(トリ的な鳥)@日本平動物園

手洗い蛇口(ミミズク)@日本平動物園

……好き。(この他にもあります)

そして、前回めっちゃフレンドリーだったヤギさんに再会。

フレンドリーなヤギさん@日本平動物園 

柵越しにフレンドリーなヤギさん@日本平動物園

相変わらずの食いつきっぷりで大満足。

ぐいぐい来るガチョウ@日本平動物園

今回ヤギさん以上にグイグイ来てたガチョウ。手を出すと容赦なく噛もうとするよ。ちなみにお仲間の皆さんはキャベツ(玉ごとフィード)に夢中。

駈け寄ってきてくれるダチョウのクランキーさん@日本平動物園

そしてやっぱっり駈け寄ってく来てくれるダチョウのクランキーさん。尊い。

ダチョウのフレンズパネルとダチョウのクランキーさん説明看板@日本平動物園

ダチョウのフレンズパネルと解説パネル。1羽分しかないってことは、やっぱり独り者なんだろうか。どこかからお嫁さんを……ってそう簡単にはいかないんだろうけど。

シロサイのサイコ♀さんとタロウ♂さん@日本平動物園

シロサイ、サイコ♀さんとタロウ♂さん。
ほぼ装甲車級の大迫力だけど、基本おっとりして見えるところに味がある。

マレーバクのフタバ♂さん@日本平動物園

そしてマレーバクのフタバ♂さん。この色分けっぷり。だって、塗り絵を渡されたって普通こうは塗らないし。お釈迦様が乗った鞍の跡説にも納得してしまう。
もう寝床に戻りたそうで、こっちに近づいてきて鼻をふんふん鳴らしたりしていた。かわいい。

写りたがりなワオキツネザル@日本平動物園

今回のフォトジェニック賞、ワオキツネザルさん。
前を通ったとたん、網にガシャン!飛びついてからの決めポーズ。もう絶対わかってやってるし。

無口なクチヒロカイマン@日本平動物園

もちろんクチヒロカイマンさんも相変わらずフォトジェニック。
大したカメラを使ってない&腕が悪いので、遠かったり動いたりのぺっとしてたりするとまともに写せないため、適度にでこぼこしていて動きがスローモーな爬虫類の方々には助けられます。

笑ってるっぽいワライカワセミ@日本平動物園

ワライカワセミさん。ちょうど笑ってる感じに撮れた。
ちなみに熱帯鳥類館は5分入っているだけで汗だくになります。

フレンズパネル5体@日本平動物園

最後に満を持して、前回巡り忘れた夜行性動物館へ。
豪華なフレンズパネルがお出迎え。フタユビナマケモノとミユビナマケモノは日本平動物園が初お目見えの新フレンズとのこと。

食事中のフタユビナマケモノ@日本平動物園

そしてこちらが実物のフタユビナマケモノさん。
器用にぶら下がったまま、ぶら下げられた葉物野菜をのんびり食べていた。そりゃキミ、怠け者呼ばわりされるわな。かわいいけど。

半分寝ているアムールヤマネコ@日本平動物園

アムールヤマネコさん。一見割とその辺にいそうなネコなんだけど、やっぱりどこか違う。
夜行性動物観は照明を落として昼夜逆転させてあるので、活発な生態が観察できる……はずなんだけど、寝てる時は寝てます。その辺は基本ネコだし。

電池切れのフェネック@日本平動物園

そしてフェネック。会いたかったよ~。
このお方がまあ活発でブースじゅうを不規則に走り回っており、一眼レフのカメラガチ勢さんたちも撮影に苦労する始末。かと思ったら電池が切れたみたいにくてっと横になったところをなんとか激写。
名前はマリンさんでいいんだろうか? 顔立ちが明らかに美形。

とまあ、そんなこんなで2度目も大満足。
総評としては、コラボはいい意味できっかけに過ぎないなあと。スタンプラリーも全部集めたし、方々にパネルがあるのも楽しかったけれど、やっぱり本物の動物そのものが不思議だったりカッコよかったりスゴすぎたりして、そっちに意識を持って行かれてしまう。けもフレに携わった方々的には「してやったり」だろうから、 けもフレは抜きにしても動物園訪問は続けていきたいなあと思った。プラネタリウムもそうだけど、子供の頃に楽しいと思ったものは、大人になってもやっぱり楽しいです、はい。

最後にお気に入りの一枚を。

ペンギンインザスカイ@日本平動物園

なんとなくニルヴァーナのジャケっぽく撮れたなあと。

ちなみに日本平動物園のけものフレンズコラボ、8/31までのはずが好評につき9/2(日)延長とのこと。コラボ目当てで行くなら今週末が最後のチャンスです。

平成最後の夏、8月吉日。
向日市天文館でのplanetarianプラネタリム投影版の鑑賞に赴いた。

向日市天文館前景

神社の境内にあるということで、プラレアリウムにも認定されている施設。外観は和風建築を模していて、中の設えは古き良き科学館という印象。天体観測ドームも現役だそうで、昼間の金星観測などのイベントもあるらしい。うらやましいぞ>向日市のちびっ子。

ホールの展示物はコンパクトなれど、先代投影機の旧ミノルタ製MS-10ATが静態展示……というか、ぶっちゃけ分解されていたものの、展示形態の端々に愛着が感じられ、大変にテンションが上がる。こっちの方がある意味逆にレアだし。

MS10-AT分解展示@向日市天文館

MS10-AT分解展示@向日市天文館 

MS10-AT恒星球内部@向日市天文館

『のぞいてみよう』と言われたので、そっと覗いてみたところ……

MS10-AT恒星球の金網を用いた瞬き機構@向日市天文館

恒星電球の周りに金網が被せてある。
これをモーターで回転させて星の瞬きを再現するという機構。文献で知ってはいたけど実際の仕組みを見たのははじめて。『神の御業だろうが自然現象だろうが知恵と工夫でなんとかしたる!』という下町工場のオッサン的気概が大変頼もしくステキ。

MS10-AT補機のP-ROKKOR 45mm/F2.8@向日市天文館

全国3億6千万の旧ミノルタファン(盛り過ぎ)の皆様へのサービスショット、P-ROKKOR 45mm/F2.8。PはProjectorの略。無造作にくっついてたけどフツーに珍品のはず。まあ、無理矢理カメラにつけて撮影してもどうなるものでもないですが。

メディアグローブⅢメーカーロゴ@向日市天文館

現役の投影機はミノルタ・メディアグローブⅢ、つまりデジタル全周投影。
燦然と輝く現コニミノロゴと、かわいい飾りが絶妙に合っている。

投影室@向日市天文館 

座席は同心円型ではなく扇形。南天下のお立ち台には事前の情報通り、スタッフさまお手製の例のアレが飾ってあってちょっぴりじーんとする。

例の花束とペンダント@向日市天文館

客入りは涼元が入った回で5割弱ぐらい。思いの外女性が多い印象。京都新聞さまの記事の影響があったのか、小野Dさまのお力なのか。他の番組紹介の後、待ち時間に雨を全天投影しているのはいい感じ。 時折そこここの椅子の背もたれがキーキー鳴るのはご愛敬。(というか全席の蝶番にCRC注した方がいいっす>スタッフさま)

よくも悪くもお馴染みの感じな今夜の星空紹介の後、やや唐突に開始。
内容はロングヴァージョン+新録かつこちらが初お目見えの夏の星座解説。キネティックノベル版や映像版を観た人なら「ここが本当にプラネタリウムで見れたらなあ……」と思うところがきちんとフォローしてあり、すずきけいこさまと小野大輔さまの掛け合いが円形のドームに響き、ひたすら耳に心地いい。
これを目当てに遠路を長駆して恐らく後悔はしない……と思います、後悔したらごめんなさい。まあ、これを書いている時点であと数回しか投影ありませんが、興味が沸きましたらぜひ日程ご確認の上でお越しを。


ここからは、原作シナリオを担当した人間としての技術寄りな感想。(理屈っぽいです)

プラネタリウム版planetarianには通常版と特別版(長尺バージョン)があって内容が違い、涼元が実際に観ているのは後者2回なのだけど、とにかく思うのは、「これ、削るの絶対キツい」ということ。

ヒロインが間断なく喋る上に、BGMや必要な『間』含めて削れるマージンがほとんどないので、「ここを取っ払いたい」「ここにあれを移動したい」ということがほぼ不可能。無理矢理やるにしても、新しく画を起こせたり台詞を新録しなければならないので、事実上『今あるブロックの塊(しかもワンブロックがデカくて形が複雑)2時間分から半分以上のブロックを取っ払って元の形を保つ』という、ほぼ無理ゲーな作業を強いられている感じ。

原作キネティックノベルや映像版のファンの方がプラネタリウム版を観ると「あのシーンはないんだ」とか、「あそこがないとここがわかりにくいのでは?」ってところが少なからずあるとは思うけど、そういった感想は承知の上で「でもこれってスゴいまとめ方してるんですよ」と、ほんのっちょっぴりだけ擁護させてはもらいたいなあと。
特に各媒体のplanetarianをしゃぶり尽くした上で、ご自分で何らかの創作をされている方は、『どこを削ってあり、そこを削ったのは何故か? 削った結果残されたのはどこか?』という送り手観点からプラネタリウム版を観てみると、色々とスキルアップにつながるかもしれません。実際、『削るところがほぼないはずの原作からさらに削りまくるとどんなことが起こるか』のテストケースとしてすごく興味深いんです、プラネタリウム版planetarianは。

他にも『「萌やし泣き」が機能する前提条件の再確認』とか、『片方向になった複数の伏線が、作り手の予期していないミスリードを生む可能性』とか、作劇論的に語りたいことが色々あるんですが、このぐらいにしておきます。 実際そこにある作品そのものの価値とは関わりないことなので。

 

投影終了後。
夢心地のまま長い境内の参堂を抜け、物集女街道沿いをぼつぼつ通っていたら、よさげなフルーツサンドのお店よさげな八百屋さんを見つけ、もうちょっと涼しくなったらまた改めて来ようと心に決める。神社自体の雰囲気もすごくよかったし、スターオーシャンも観たいし。

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