令和4年9月末、実家帰省で台風断水



令和4年9月末、遅い実家帰省をしたら台風15号による静岡県静岡市清水区の大規模断水にまんまと巻き込まれたっていうか身内がまだ巻き込まれ中なので、その記録を自分用備忘録として取り急ぎまとめてみた。 

■基本情報 

【涼元実家】 
場所:静岡県静岡市清水区の入江地区 
具体的に言うと、さくらももこさんの清水時代の実家の商店街の菓子屋でみつやじゃない方(現在は廃業)。今回氾濫した巴川の南側で、ちょっと小高い側なので浸水被害はなし。 
2022年09月27日現在、断水はモロに食らい中。 
9月29日に涼元家においては水道が復旧しました。ご心配をおかけしました。

 
■以下時系列順 

●9月23日(金) 
昼間は親戚宅にお邪魔したり墓参りに行ったりした。 
夕方前に少しだけ強く雨が降ったが台風接近という感じはない。 
「たぶん今夜強く降って明日午後には晴れますよ」などと呑気な会話をしていた。 

夜、いよいよ降り始める。 
雨雲のためにBSが受信できなくなり、雨音がどんどん大きくなる。 
日付が変わる頃から雨勢が猛烈になり、雨漏りポイント複数から下の水受けに溜まり始める。 このあたりは家が古いので想定内。 
「うめひじきーうめひじきー」と緊急速報が相次いで二発届く。警戒レベル4、最初は巴川氾濫の恐れ、そして興津川。ウチは大丈夫だけど、巴川に近い方はキツいな、大丈夫かなと思う。
その後就寝するも、午前1時から3時ぐらいにかけて、まさに滝のような雨。時折雷もビカビカ光っているが、雷鳴が雨音にかき消されている状態。 
庭に溜まった雨水が土間に入らなきゃいいけどと思いつつ、そのままフツーに眠りに落ちる。

●9月24日(土) 
起きたら雨は止み、陽が射していた。 
遅い朝食を摂り(この時点では普通に水が出ていた)、雨漏りの具合を確かめた。 
いつもの雨漏りポイント以外にも増築前の古い部屋に若干雨漏りがあり、「ここが漏るのはマズいからひどくなるようなら屋根修理だね」などと話す。 

昼前ぐらいに広報しずおか(防災無線)の放送が聞こえた。 
「現在一部地域で断水や濁水があります。ご不便をおかけしますが復旧まで今しばらくお待ちください」 
こんな感じの内容。 
「大変な所もあるんだなあ」などと思いつつ、かねてからの懸案だった婦人車のタイヤ交換をしようと準備していたところ、姉が衝撃的事実を発見した。 
「水が出ない!」 
いやいやさっきまで普通にご飯と味噌汁作ってたじゃん、と思いつつも、蛇口を回しても確かにチョロチョロとしか出ないっていうかすぐに水が止まってうんともすんとも言わなくなった。 

twitterで情報確認すると、ものの30分ほどで、『コンビニやスーパーでミネラルウォーターが売り切れ』というのが流れ始める。目端が利く人たちとは対照的に、夕方ぐらいには直るかなと考えている涼元家。 

今は行列するだろうけど、給水車で水をもらうなら容器がいるだろうと探す。折り悪く焼酎用ペットボトルをほとんど捨てていたものの、5リットルのポリタンクが三つ発見された。しかもいつ入れたかわからない水入り。このファインプレーに沸き立つ涼元家。もちろん飲めないけれど、今はむしろトイレや手洗い用の水が欲しい。 
その後何度か蛇口を確認するも、出ないものはしょうがないので、とりあえず買い物へ。 

台風一過で夏のような日差しの中、清水銀座から巴川沿いの様子を確認する。 
稚児橋辺りの両岸は道が泥だらけで通行止め、巴川製紙の向かい側あたりが特に酷い。さらにてんさださんあたりにも水が流れ込んだらしく、泥のついた畳や家具が路肩に積まれている。自分はほとんど覚えていないけれど、七夕豪雨の時にあったはずの風景がそのまま目の前にある。

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スーパーに寄ると、トイレが使用禁止になっていた。情報通り2Lの水やお茶は全滅。500mlのウーロン茶は数本残っていたので1本と、さらにペットボトルの炭酸水を買う酒飲み一族の習性。この時点でなぜウーロン茶を買い占めておかない?<涼元家。水がなければお酒を飲めばいいじゃない。(※実際にやると死にます) 

夕方に防災無線が流れる。内容は昼と全く同じ。自分が知る限り、放送は27日朝に至るまでこの二度だけだった。まさに宝の持ち腐れ。 
そして日没。この時点で今日中の復旧はないだろうと覚悟する。実際は今日中どころではなかったわけだけど、水が出ないことの重大さがまだ実感できていない。 

晩に酒を飲むことも献立も昨日から決まっていたので、水はなくとも断固晩酌。 
いちじく生ハム、袋のまま電子レンジで温めたきのこ、バターコーンなど。とりあえず割り箸に紙コップ、いつもの皿にラップを被せてから盛り付けたり、豆腐の空パックを取皿にしてはみた。ちなみにビールからスパークリングワインに替えたら、見た目が健康診断(婉曲表現)になったので写真掲載は自粛。 

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静鉄が止まっていると知り、事の重大さを実感する標準的な清水っ子。 
電気とガスは平常通り使えるのは本当にありがたい。 
片付け時に当然水は出ず、皿は貯めてあった水に漬けっぱなしに。少量の水で手を洗うだけ。風呂も入れない。 
トイレは風呂の残り湯をバケツで汲んで流すが、なかなか上手く流れてくれない。これが心情的にかなりキツく、テンションが下がる。 

寝る前にはtwitterで情報を漁る。予想したとおり、給水車は出ているものの時間通りに到着しなかったりで大変だったらしい。水をもらうのに炎天下で行列して熱中症になったりコロナをもらったりしたら本末転倒なので、給水車を頼るのは最後にしようと決める。 

それにしても行政の動きが未だによくわからない。興津川の取水口が詰まったとは聞くものの、具体的な情報はどこかの議員さんがtwitterで流してくれた写真1枚のみ。最低でも1週間はかかるとか、2~3週間はダメかもしれないとか、悲観的な予測がちらほら目につくものの、みな「知り合いから聞いた」とか「震災の経験からして」などの枕詞がついている。権威のある当事者のソース付きの情報が切実に欲しい。 

それでも結局頼りになるのは、自力で選り分けるtwitterからの情報。近所の公民館で井戸水を配っている、ただし飲料不可とのこと。明日朝早速行こうと決め、なんだか不安な気持ちのまま就寝。ちなみに飲料水はもう一滴もない。麦茶ほんの少しとさっき買ったウーロン茶(500ml)のみ。炭酸水ならたくさんある。あと酒。 

●9月25日(日) 
9時過ぎ、公民館に井戸水をもらいに行った。 
5分弱並んですぐに順番が来た。主力装備の5Lポリタンク3つとザックに詰めたキャンプ用ポリタンやら小学校以来愛用している水筒やらまで満杯にして帰宅。これで一応生活用水の目処はついたものの、長引けば穴場の井戸水も行列することになるかもしれない。 

完全に水のない朝食。 
冷凍ご飯電子レンジ戻し、ほていの焼き鳥缶、缶入りすっぽんスープ。 
キャンプごっこみたいだと思いつつもそれなりに美味しく食する。洗い物の水はさっき確保したので多少は気が楽になった。が、依然飲水がない。一滴もない。取水場にの浄水場にも給水場にもスーパーにもコンビニにもない。 

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ここで安易かつ最後の手段を行使。 
すなわち、近隣の親戚に電話。 
ニュースで状況は知っており、「困ってるら? 今水汲んで持ってくよ」と二つ返事で引き受けてくれる。ちなみにフツーに水は出ているとのこと。葵区、直線距離で6キロしか離れていないところ。なんか釈然としないが仕方ない。 

飲み水が届く間に、効率的な水の利用を考える。 
必要なのは1飲み水、2手洗いや食器洗い用の水、3トイレを流す水の三種類。 
1はしばらくは親戚に頼り、週明けにスーパーの在庫が復活すれば買える、と思う。 
2、3は井戸水がもらえるので何とかなるが、自力で運ばなければならない。腰。 

3は当座風呂の残り湯を使って足りなくなったら井戸水を足すとして、地味に問題となったのは2を貯めておく場所。鍋やら薬缶やらを総動員してもまだ心許ない。 
そこで、大昔に使っていた羽釜を引っ張り出す。宇宙人に攻められて現有戦力が全滅したので第二次世界大戦中の戦艦が出撃するような熱い展開に、頭の中でThunderstruckが鳴り響く。ちなみに使い勝手が大変悪いため結局蓋だけ使用した。残当。 

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そしてtwitterでの情報収集。人の不幸をダシに政権批判を繰り広げているのを華麗にスルーし、近所で風呂やシャワーを開放している施設や、草薙の方の公園では水が出る!などのありがたい情報をゲット。そして衝撃情報が。なんと、のり面が崩れて静鉄が止まっているとのこと。これはもう尋常じゃない事態が起こっていると一瞬で悟る訓練された清水っ子。しかもまさかの桜橋-狐ケ崎間。えええっ、新清水-桜橋間じゃなくて!? でも該当区間は代行バスが出ていてピストン輸送敢行中とのこと。強いぞ静鉄僕らの仲間。 

そうこうしているうちに救世主こと親戚おじさんがトールワゴンの中からポワっと登場。おびただしい数の焼酎ペットボトルに水道水を入れてきてくれた。ていうかあんた普段からどんだけ焼酎飲んどんねんと思いつつも感謝感激。「足りなかったらまた持ってくるわ」の頼れる一言を残し、颯爽と帰っていった。 
これにより当座飲料水の心配もなくなった。むしろ多すぎて悪くなるまでに使い切れない気が。 
そしてさらに朗報来る。昨日の公民館よりさらに近所で井戸水をわけてくれるとのこと。こちらなら何往復かもできる距離。大変にありがたい。 

その後、気晴らしの散歩兼買い物。 
静鉄が変則運用していると知り、入江岡と桜橋間の渡り線を撮影。ここが使われるのは津波警報の時以来じゃないだろうか。非常にレアな光景に、撮り鉄と思しきお兄さん方も数人土手からカメラを向けている。 そしてJRの貨物列車にカブられている。

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その後いつものスーパーを確認、もちろん飲料水はない。魚の切り身とか生肉とか、調理が面倒なものが割引され、惣菜やパンなどのそのまま食べられるものが品薄。セブンイレブンも確かめたがもちろん棚がスカスカ。入り口で「○○のスポーツジムで風呂が入れるらしい」と携帯電話で話している人がいた。 

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帰宅し、飲料水のメドが立ったので祝い飲み。元々ソーセージとビールでオクトーバーフェストっぽく飲もうと決めていたのが、皿を昔使っていた菓子売り用容器にしたらさらにお祭りっぽくなった。静岡麦酒やら御殿場高原ビールのピルス、ヴァイツェンやらをとっかえひっかえ楽しみ、水を節約しいしいグラスを洗う。 

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ニュースで清水の断水情報を流すか流さないかで一喜一憂しつつ、明日は近所の井戸水をもらいに行こうと話す。事ここに至っても行政からの直接情報は乏しい。水道局の給水所情報が少しだけ充実したのと、夜のニュースで静岡市長と静岡県知事の存在が確認されたぐらい。ていうか、防災無線をもっと使おうよ。ニュースとかtwitterとか見て文句言ってるのはまだマシな層で、実際に困っている人には情報が届いていないことを危惧せざるをえない。 

寝る前に洗面器一杯ほど湯を沸かし、手ぬぐいを浸けて絞って体を拭いた。これが予想外に気持ちよくて落ち着く。トイレの流水の件と同じで、不潔でいることそのものが精神を消耗するのが実感できた。 

●9月26日(月) 
朝、近場に井戸水を貰いに行く。 
何人かが給水していたけれどほとんど並ばず。本当にありがたい。 

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浴槽に水を貯め、朝食。 
皿が洗えるのでかなりマシになってきた。それでもゴミの収集が追いついておらず歩道に放置されたりしているので、燃えるゴミはできるだけコンパクトにして袋に入れて冷凍しておくことにする。 

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トイレの水も相変わらず止まっているものの、水をケチる必要はなくなったため、バケツ一杯分で一気に流すコツがわかってきた。何度かに一度は便器上のタンクに水を入れて普通に流すこともできる。 

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ビスケットなどをつまんで昼食とし、『静岡市洪水ひなん地図』を広げて被害を復習する。やっぱりここは今回もやられちゃったのか……と思う土地が多い反面、意外なところが低かったり、巴川だけでなく大沢川や草薙川もフツーに溢れる予想がされ、実際に溢れているらしいことを知り、普段の認識の甘さを痛感する。少なくとも、こんなのを配ってる土地に住んでて「行政は何もしてくれない!」はさすがに虫が良すぎると思う。リメンバー七夕豪雨。 

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それはそれとして、断水が始まってから腹が減るのが異様に早い。普段やりなれてない作業をしているのもあるけれど、たぶん本能が「食える時に食っとけ!」と警報を出しているのだと思う。人間上手くできてるなあと思うものの、ちょっと空腹センサー感度が高すぎるとも思う。食べると当然出さなければならないわけで、そっちが億劫になってるせいもあるけど。 

午後遅めに井戸水を貰いに行く。(2度目) 
今度は効率のいい運び方を考えた結果、スーツケースに5Lポリタン2個、1個をデイパックに入れて背負うのを試す。悪くはないけれど、やっぱりそれなりに重労働ではある。真夏や真冬でなくてよかった。 
給水ポイントに来る人たちは、水の入れ物をそれぞれ工夫している。18Lのポリタンクが主流で、焼酎のペットボトルも人気。土地柄大きなクーラーボックスや、ポリバケツにうんとこさと入れて、ほとんど持ち上がらなくなる姿も。それらをデイパックに入れたり、台車、カートでころころ運んでいく。車があるなら河口や港に停泊している巡視船からもらうこともできる。なんかちょっとカッコよくて羨ましい。 

井戸水を浴槽に貯めた後、いつものスーパーで買物。スーパーの2L水は早くも復活していた。数万戸の断水と言えど日本全国でいえばピンポイントでここだけなので、当然と言えば当然だけど、やはりほっとする。 

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これで水の心配はほぼなくなった。あとは洗濯と入浴、掃除ぐらいで、よほどのことがなければ水道回復までは持ちこたえられるはず。お祝いにくろこさん(実家猫)をじゃらして遊ぶ。人間側の異変を感じ取ったのか、断水から妙にテンションが高く、爪研ぎの上で猫じゃらしをせがみ、遊んであげると腹が減ってかつぶしがけのカリカリをモリモリと食べ、そして羽根布団の上でケロケロと吐く。まだ水が少ないんだからそこで吐くのはやめて~。

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夕食は豪勢に、ブロックベーコンステーキ。何が豪勢って脂が出るは出るは、ギットギトだけど容赦なく焼く。そしてナスに吸わせる。さらにソーセージも果物も。そしてやっぱり水を節約しいしい食器とフライパンを洗う。 

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食後、状況 が一気に好転する。 
まず、午後5時に静鉄がまさかの全線復旧。少なくとも明日中は代行バス運行と聞いていたので、超速の仕事に「さすがは静鉄」と関心しきり……とはあんまりならず、「まあ静鉄だからね」とフツーに納得する清水っ子。(※絶大な愛着と信頼感の裏返しです)

そしてNHK総合午後7時のニュース、トップ二番目で清水断水が流れて沸き立つ。これが効果てきめんで、同県だけどちょっと遠い親戚や知人からお見舞いと確認のショートメッセージが届く。幸運にもウチは手伝ってもらいたい局面は少なかったけれど、気にしてもらえるだけでも本当に心強い。それにしても、天下のNHKの威力をまざまざと思い知った。というか、報道がなければ今もフツーに知らない人が大半だと思う。当たり前っちゃ当たり前だけど。

さらに水道局のサイト、井戸水や工業用水を流して、とりあえず生活用水(飲用は不可)が出るようにするとのこと。同時に、現在断水しているエリアの地図と工程表、取水口現状の詳細画像。まさにこれが欲しかったという情報が一気に提示された。超グッジョブ!>上下水道局さま。 


防災無線の件もそうだけど、知りたいのは『現状』であって別に「目処が立っていません」でもいい。それを定期的に、ある程度頻繁に提供してくれるだけで安心できるのに、と思う。 
ちなみに現在大阪在住の元清水市民の印象でさえ、今回の対応で静岡市長と静岡県知事は清水区で大いに株を下げたと思う。何もしていなかったとは思わないけれど、何をしているのか伝えなかったという意味で。 きっときちんと検証し反省して、ここからの対応で挽回してくれるはず。知らんけど。(※明日の朝新幹線で大阪帰る奴の余裕が文末に滲み出ている)

●9月27日(火) 
早朝、復旧成った静鉄にフツーに乗って清水を離れ、若干の徐行区間はあったもののフツーに新静岡駅に到着。徒歩でJR静岡駅に移動し、新幹線で大阪へ。 
セノバの連絡通路にあった貼り紙を頼もしく思いつつ。 

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大阪の自分の家に着くと、浴槽に防災用の留湯がたっぷり残っていて、妙な気分になった。 
きれいな水がたくさんあるのは、本当に贅沢なことだなあと。


●9月28日(水) 追記
涼元は大阪に戻っているものの、実家はまだまだ渦中にあるので聞いた現状を箇条書きで。

・相変わらず水は出ない。近所ではちょろちょろ出ているらしいのでガッカリ。
・そこに防災無線が「今出てる水は飲むな」と繰り返す。ウチは出てないんですけど!
・近所のスーパーに給水車が来ていた。中でペットボトル水売ってるのに飲料用だった。いいの?
・それ以前にペットボトル入りの飲料水もしれっと無料で配っている無法地帯だった。
・工業用水を提供してくれている工場には車で来て多めにさっと汲んでいく人が多い。
・トイレをバケツの水で流すのはコツを掴んできた。角度とか。
・宅配便は受付停止になっている。断水直後にお急ぎ便とか頼んでも届かなかったと思われ。
・料理中に鶏卵4個を床に落として割るという未曾有の大惨事に見舞われたものの、いかにして少ない水で拭くかに没頭してそんなには腹が立たなかった。そんなには。
・落ち着かないのでとりあえず赤ワインを飲んだ。

そして大阪の方はというと。
・同じくまだなんとなく落ち着かない感じなので、近所のスーパーに行ったらめっちゃ大阪の日常があったのでだいぶ感覚が戻った。
・カツ丼を買って食べた。美味しかった。
・トイレで水洗レバーを無意識に操作した後、水がどばーっっと出てきたのを見て「えっ俺何か手順間違った!?」と未だに無駄に混乱したりする。
・あと、腰。

(追記)
結局、28日の夜に蛇口から水が出ることを発見。その後すぐに、水道局の情報で飲用ができるようになったとのこと。このあたりの事情は不明瞭なものの、同じ給水エリアでも復旧に時間差があっただけなのだと思われる。

そんなわけで、9月29日(木)には涼元家では水道が復活。
入浴剤入りの湯を貯めておいたせいで変な匂いがする浴槽を洗ったり、食器を洗い直したりし、念願の風呂にも入れたが、今も断水や浸水の片付けが終わっていない地域も多く、やっぱりどこか落ち着かない感じがするとのこと。

(さらに追記)
その後、親戚のおじさんがペットボトルを引き取りに来て、同時にホームセンターで20Lの水タンクを買って置いていってくれた。ばかまめったい。

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このブログ記事について

このページは、涼元悠一が2022年9月27日 22:59に書いたブログ記事です。

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