2018年1月アーカイブ

のんほいパークを堪能した後、いよいよ念願のプラネタリウム版planetarian鑑賞へ。
二川駅の反対側に移ってしばし歩くと、てっぺんにドームが乗った建物が見えてきた。うん、あからさまにアレだ。

遠くに見えてきたプラネタリウムドーム 

が、建物は見えるものの入り口がよくわからず、屑屋よろしくそれっぽいところを無理矢理ショートカットしてどうにか敷地内に到達できた。

他の番組にしれっと混じるplanetarianのポスター@豊橋市視聴覚教育センター 

さりげなく混じっている見覚えのあるポスターを横目に、いざ豊橋市視聴覚教育センター内部へ侵入。

こちらの施設ははじめてだったけれど、設備がいちいちレトロな上に、展示内容が超いい意味で昭和でもろにツボ。

滑車・輪軸の実験ブース

科学館の超定番、動滑車定滑車とか凹面鏡と凸面鏡とか、失礼ながら他の館ではとっくに更新されているであろう出で立ちの機材が現役で、地元の少年少女たちが目を輝かせて遊んでいる。まさにかつて自分が親しんだ正しく楽しい科学館の光景。

五藤光学研究所製GM-15-AT投影機

それを奧で見守るのは、五藤光学研究所製GM-15-AT投影機。

惑星棚@五藤光学研究所製GM-15-AT投影機

時代を経たモリソン式投影機の、各所にみなぎる鉄工所感。

GOTOロゴ@五藤光学研究所製GM-15-AT投影機

いいなあ……

うっとりしてたらプラネタリウム開場時間を回っていた。痛恨のミス。

あわてて二階会場に上がる。
ほぼ満員の客入りに失礼ながらびっくりしつつドーム内に進み、どうにか席を確保する。
一息ついて、スカイラインの街並みに気づいた。
プレスタワーですよね、これ。浜松駅前の。肝心の松菱が残ってないからわかりにくいけど、
planetarian冒頭、ゆめみが道行く人々に呼び込みしていたであろう場所から眺められたはずの情景。
まさか投影前から浜松気分に浸れるとは……

ほどなく解説員さまがご登場。
この前説が濃い&長い&完全こちら向けで、お約束の諸注意(禁煙とか非常口とかのアレ)を後回しにして続く続く。多分一般のお客さんも多いけど大丈夫なの?と冷や冷やしたりもした。件のスカイラインは360度カメラで現地まで撮影しに行ったとのこと。ありがたいことです、はい。

こちらで星空を紡ぐのは、軽快な動作の五藤光学PANDORA+バーチャリウムII、通称パンドラさん(ホントに公式サイトでこう呼んではります)。この館の三代目の投影機だそう。(二代目はinfiniumβミノルタさん)

五藤光学研究所製PANDORA+バーチャリウムII@豊橋市視聴覚教育センター 

惑星投影機を自前で持っていないので、そちらは全天周プロジェクターが受け持つというハイブリッド式。水平式で全席南向きな座席配置にびっしりの観衆も相まってか、乗組員みんなを運ぶ恒星船のナビゲーションシステムみたいな、ちょっとレトロSFな雰囲気。

 

いよいよ投影開始。日が落ちて一番星が輝き、今夜の星空解説から。

冬でもまだ見えている夏の大三角、秋のアンドロメダ、そしてオリオンと牡牛、大犬、子犬……
オート番組を入れない完全な生解説は独特な味で、商業投影でも科学投影でもない、敢えて言うなら小学校の校長先生が我が町我が子を紹介しているみたいな……

星の巡りは夜半を過ぎて、南の海上低くに見えるカノープスの話、そしてちょうどこの日前後、木星と火星の接近についての解説と進み、無事に夜明けを迎えて終了。
もうかなりお腹いっぱいなのに、まだメインディッシュが残っている。

プラネタリム版planetarian。冬休み臨時投映の中の、そのまた日曜だけの38分版。
劇中のゆめみの星空解説だけが季節に合わせた新版で、それ以外は郡山市ふれあい科学館 スペースパークでの番組と同じものらしい。解説シーンを実際に投影機が受け持つハイブリッド版も捨てがたかったのだけど、日程の都合上こちらを拝見することになった。

感想は……キレイにまとめられないので、鑑賞中に頭に浮かんでいたことを例によって箇条書きで。

  • 冒頭は思ったよりカット(場面省略)が激しくない印象。これで枠に収まるの?
  • すぐに気づいた。これ、会話切るの大変だ。(他人事のように)
  • 音声がちょっとくぐもっているのが逆に臨場感があって面白い。
  • 中盤ごっそりないところはまあそうだよねと思った。
  • 新作の星座解説素晴らしい。ここマジプラネタリウム。違う季節の花菱デパートプラネタリウム館が本当にリアルで体験できる。
  • そして例のぐるぐる。必見。プラネタリウム版の価値はここと解説にあると言って過言ではない。
  • 見上げるほどのシオマネキのデカさが引き立つ。これもドーム投影ならでは。
  • あそこを切ってここは残すの!?ってところがちらほらと。むしろ原作者が伏線張りすぎ。
  • 長いとも短いとも感じることなくストーリーは佳境に、そしてラストに進む。
  • ある意味スゴいスタッフロール。
  • 総じて、厳しいところもあるけれど、エッセンスは丁寧に残してある感じ。
  • 省略分はキネティックノベル版や映像版を知っていれば充分に補完はできる。むしろ映像の『外連味』はこちらに分があるかも。
  • とはいえ予備知識&興味がない初見さんには厳しいところがありそう。
  • ちびっこの感想が聞きたい。退屈はしていなかった感じだけど。

終わった後は拍手が湧いていた。
目をつぶってそのまま眠ってしまいたかったけれど、他の方が出られない位置だったので腰を上げ、パンドラさんにご挨拶し、愛想もなく撤収。

二川駅に向かいつつ余韻に浸る。全国各地でもっと投影が増えたらいいと思うけど、やっぱり設備や席配置上、館を選びそうなのは事実。それに何より……前説でもあったけど、『プラネタリウムのアニメ番組』を求めてくるお客さんの予想や期待を裏切りそうで。こういう番組が市民権を得た時には、みんながプラネタリウムに求めるもの自体が変わっているんだろう。

ともあれ、子供たちが楽しそうなのが自分にはいちばんよかった。
プラネタリウムの星空と、目を輝かせる子供。どちらもいいものだよなあ、と。

2018年1月10日時点で既に土日2回の投影しか残っていませんが、興味がおありの方はこの機会にぜひぜひ。

 

 

ここからネタバレ&個人的視点での感想を少しだけ。
(反転しときますので、できればまずは投影をご覧になってから、空気を読まない理屈っぽい蛇足OKという方だけどうぞ)

 

 

 

ドーム内壁全体に直接映す場合と、正面横長のウインドウにテレビ画面のように映す場合があった。これが交互になることが多く、視点移動が必要になってちょっと煩わしかった。演出なのか、あるいは何らかの事情ゆえかはわからないけれど、客視点では正直あまり有用性を感じなかった。ドームにどかーんと映しちゃう方が派手だし楽しいし、何より『せっかくひろーいスクリーンが前後左右どころか上まであるのに、のぞき穴みたいにして映さなくても』と貧乏くさいことを思ってしまった。

エピソードやシーンの省略はまあしょうがないなあと。新録したり新しい画を起こしたりはできないだろうから、どこをどう選んでも不足は出ると思う。でも、自分では『ここはないと』と思っていたところが大胆になくなっていて、確かにあんまり違和感を受けないのはむしろ発見だった。

逆に、『ここを生かすなら前のあそこは入れないと』という箇所もちらほらあった。特に例のあそこ。あれだと屑屋の最後のセリフに困惑する人、屑屋の立ち位置が掴めない人が出ると思う。そして、最後の最後のワンカットについては…やりたい気持ちと意図はわかるとだけ。

星空投影シーンは本当に素晴らしかった。ここだけは普通のスクリーンには絶対に真似できない。正直、ここをもっと前面に押し出して、前後のゆめみと屑屋のやりとりはもっと端折るのかと思っていた。そして、できれば投影機に投影シーンを受け持ってほしい。ハイブリッド版も見たかったなあ……

のんほいパーク@豊橋でどうぶつ三昧

正月帰省最後のイベント2発の様子をば分割してお届け。
まずは前半、のんほいパーク編。
以下ずらっと写真貼りますがご容赦を。まったく歯止めが効きませんでした。

のんほいパーク正門AM9:00

開館時間に合わせ、敢えて正門前に徒歩で到達。そりゃもうやる気満々。

夜行性動物館前@のんほいパーク

取るものも取りあえず夜行性動物館へ。(写真は後でもう一回来た時に撮影)

のびーってしてる途中だったフェネック

入ってすぐにフェネック二匹がお出迎え。
「のび~。あ、見てた?」

まんまる熟睡フェネック

もうお一方はまんまる熟睡モード。それでも隠しきれないお耳がかわいい。
ともあれ前回日本平動物園でのルートミスをちょっとだけ取り戻せた。

サーバルキャットのステルちゃん立ち姿

そしてこの方、サーバルキャットのステルちゃん。
いきなりのグラビアモデル立ち、まさにスターの風貌。

ステルちゃん毛布ガジガジからの 

毛布をガジガジしてたと思ったら、

ステルちゃんごろーん

ごろ~んからのー。

ステルちゃんおなか見せポーズ 

サービスショット。
あざとい、さすがネコ科あざとい。

開園からしばらくは室内が明るいので写真を撮るならこのタイミング。カメラガチ勢の熱気と鳴り響くシャッター音により、完全にアイドルグラビア撮影会状態で、わかっているのかいないのか、ステルちゃんもサービス精神超旺盛。たっぷり堪能できた。

その後はとにかく広くてゆったりした敷地を、どうぶつ探して右往左往。
まずはアフリカ園。

グラントシマウマお食事中

作り物と見紛うほど縞が綺麗なグラントシマウマさん。

置物状態のグラントシマウマ

いや実際、遠くの方々は微動だにしない&佇まいがザ・シマウマな感じなんで、「あそこのはオブジェ?」と訝しんだりもしたり。(もちろん本物)

鉄柱を舐めるアミメキリン

なぜか鉄柱をぺーろぺろ舐めているアミメキリンさん。

会話してるっぽいアミメキリンとエランド

もう一方ははむはむお食事中。そこに話しかける、ツノがアグレッシブだけど草食動物なエランドさん。「おいしい?」「まあまあ」

一緒に草を食べているアミメキリンとエランド

「じゃあ一緒に食べる」「うん、やっぱりいいよね、草」

鉄柱を舐めるのに飽きたアミメキリン

舐め飽きた。

 

一方その頃、はるか離れた猛獣舎では、

お昼寝ライオン夫婦

動物園の定番風景、まったくやる気のないライオンのご家族。

昼寝アムールトラ

今なら隣のブースに敷いてあるアムールトラとセットでご提供。

そして南国オーストラリア園では、

オーストラリア園遠景

なんか壁際に点々と落ちてる、と思ってよく見たら、

集団で砂に寝そべるカンガルーの皆さん

伊藤若冲作、群カンガルー図。(嘘)
この日はかなり寒かったんで気持ちはよくわかる。砂、あったかいよね。

では日本産のみなさんはと言えば、

群れでまったりしているニホンザルのみなさん

日向ぼっこしたり毛繕いしたりされたりの豊橋ニホンザル軍団。のんびりまったりムード。

筋トレしている孤高のニホンザルさん

と思ったら、木の出っ張りでひたすら斜め懸垂してるストイックな奴がいたり。何を目指しているのかね君は。

ふぼるとぺんぎー(尻)

こちらもある意味もはや日本産、フンボルトペンギンさんのお尻 。キュート。尾脂腺。(東武動物公園ニコ生配信で覚えた)

ジェンツーペンギン(尻)

そしてこちらはジェンツーペンギンさんのお尻。足が黄色いのが可愛い。ぺたぺた歩くよ。

キングペンギンともっこもこの雛

鮮やかな胸とクチバシが存在感抜群、王者の貫禄キングペンギン一同。でも雛の方がさらに存在感がスゴいという。

ミナミイワトビペンギン(尻)

そしてミナミイワトビペンギンの尻。
ちゃんと岩の上にいるのはいいんだけど、みんなフリッパーを広げた姿勢のまま微動だにしないので、なんとなくシン・ゴジラの○○○っぽくてちょっと心配になった。小型化と有翼化はもうしてるから、あとは大陸間を飛翔するだけだし。大量のペンギンに為す術もなくついばまれる人類。萌え死ぬ。

さらにさらに、半水生と言えば忘れちゃいけないこちら、

とにかく落ち着きのないコツメカワウソちゃん

もはやお馴染みコツメカワウソさん。

お手玉遊びのコツメカワウソにちょっかいを出すコツメカワウソ

とにかく激しく楽しく動き回るので大変撮影困難な中、噂のお手玉遊びがどうにか撮れた。
「なにそれたのしそう~」
「たのしいよ~」

コツメカワウソだんご

日が高くなったら遊び疲れてかわうそだんごになってたけど。

 

ひなたぼっこ寝のホンドギツネ

丸太を枕のホンドギツネさん。
もう一匹さんがずっと周りを走り回ってたけど我関せずでお昼寝。名前はオアゲさんとイナリさんだけど、どっちがどっちかはわからなかった。たしかにそこはかとなく美味しそう。

背筋ぴんミーアキャット

相変わらず姿勢のいいミーアキャットさん代表。基本見張っているか穴を掘っていて、その間に置き餌をスズメにバクバク食べられている。

一見何もいないパタスザルのブース

「あれ、どこかな?」と思うと、

鉄骨の梁で日向ぼっこしているパタスザル2匹

いい感じに鉄骨にフィットしていたパタスザルさん。

毛繕い中を断りなく写されてるパタスザル

ってめっちゃ近くにもいるしっ。(お互いびっくり的な)

高いところにボリビアリスザル二匹

樹上のボリビアリスザルさん。小型サルの皆さんも基本活発に動き回っているので、連射できるカメラでないと一瞬の表情を逃しがち。

ボリビアリスザルの大アップ(ピンボケ)

…だから近いんだって。

いかにもワニワニしているヨウスコウワニ

対照的に、素人カメラマンにやさしいヨウスコウワニさん。フォトジェニックかつほぼ動かないので。 ちなみにハ虫類舎は日本平動物園に比べてコンパクトだけどなかなかの人気。展示はもちろん、中にいると暖かいので。

大温室@のんほいパーク

暖かいといえば、大温室も素晴らしかった。こちらもどこにカメラを向けてもフォトジェニック。無骨な骨組みの下に見たこともない木々が茂っている様子から、映画サイレント・ランニングを思い起こしてみたり。

とまあこんな感じで、他にもカバとかシロサイとかアジアゾウとかフラミンゴとかモモイロペリカンとかタヌキとかとかポニーとかロバとか木曽馬とかゴマフアザラシとかフクロウとかコウノトリとかツチブタとかエミューとか……ああ、切りがない。とにかく巡るのが楽しすぎて飲み食いする間もなかったほど。

14:00ジャスト、次の予定が迫ってきたので泣く泣く撤収。

野外恐竜ランドのブラキオサウルスさん親子@のんほいパーク

顔ハメ看板@のんほいパーク

ブラキオサウルスさんや顔ハメ看板さんに見送られつつ、のんほいパークを後にした。
全く周り切れていないので、必ずまた来ようと誓いつつ。

その他、のんほいパーク初訪問にて思ったこと箇条書き

  • とにかく園内がひろーい! 植物園や自然史博物館、遊園地まであるので、一日で全部見るのは不可能。すんません、自分、甘く見てました。
  • 施設の配置に工夫が凝らされている分、自分の現在位置がわかりにくく、一度行ったところに戻るのが難しい。何度無駄に遠回りしたことか。
  • さらに2018年1月現在、一部エリアが工事中。この影響がかなり大きくて、初見殺しに拍車をかけている。
  • 園内で食事できなかったのは、見回るのが楽しくてそれどころじゃなかったのもあるけど、手軽に食べられるブースが見つけられなかったせいもある。移動販売車があったけどアイスとかクレープとか団子とかだったし。串に刺した肉とビールとか、そういうやつ希望。
  • 荷物が重かったのでコインロッカーに預けたけど、自分以外に使ってる人が全くおらず、登山用のデカいザックを背負ったまま園内を闊歩してる人までいた。展望塔の外壁を登るかなんかで?
  • 野外恐竜ランドはキッズに大人気だった。ていうか、みんなわりとフツーによじ登ろうとしてた。
  • 鳥インフルエンザの影響で一部のブースにネットが重ねがけされていて、中が見にくかったのは残念だった。素人レベルでは撮影ほぼ不可能になってたし。
  • サーバルキャットは屋内展示で昼夜を逆転させているので、活発なところを見られる(可能性が高い)。活発なネコ科最強。
  • サルの展示も充実していた。なんというか、霊長類のみなさんのわかってやってる感は防御不能。
  • コツメカワウソの可愛さは異質というか、ネコやサルとは全く違う何かを感じる。遊びへのパラメーター全振りっぷりが既に動物の域ではないというか。
  • 個人的ベストはペンギン展示。4種のペンギンがいて、うち3種が同じところにいるのは否が応でもテンションが上がる。フンボルトペンギンがぼへーっと鳴くところや、ジェンツーペンギンがトビウオみたいにジャンプするところも見られたし。
  • 展示の陣容的にも、けもフレ好きにはかーなり刺さると思う。
  • カピバラを見忘れたことに今更気づいたよよよ。


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後半へつづく。

謹賀新年@2018

  

新年は実家の清水でまったりしていました。

エスパルス戦士@ヒバリヤ

いかにも清水っぽいスーパーに行ったり、

ホテイのやきとり缶の群れ

いかにも清水っぽい缶詰売場を冷やかしたり、

みんみ

町角でみんみを感じたり、

ヨットハーバーから昇る満月

ヨットの間から登る満月を眺めたり、

おせち重箱

おせちを詰めたり、

神棚を襲撃する実家猫くろこさん

神棚に餅をお供えしたとたん猫に登られたり、

城陽(京都)&かほり(山口)

某所で酒盛りしたり。

ともあれ、本年もよろしくお願い申し上げます。

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