団扇の出番もめっきり減って
散歩に出ようと思い立つ
近所の路地 群生するオシロイバナ
子供の頃より やわらかくなった色合い
小学校のプール 夏へ続いていた階段
青を深めた空 光の裾に暗がりが覗く
みずみずしい銀杏の葉
夏から秋へ 受け渡す色
まだまだ意気盛んな花もある
触るる秋に 刃立てるごとし 夾竹桃
役目を終え 取り壊しを待つ集合住宅
閉ざされた中庭 ノウゼンカズラの人待ち顔
橋を渡って家路を辿る
遠ざかる飛行機が 錆色の雲に影絵を落とす
とまあ、生存報告代わりに撮り貯めた写真から適当に並べてみました。
もうすうぐお隣の庭からキンモクセイが匂い出します。
季節の移ろいは、年食うごとに本当に速くなっていくなあと、実感しています。