planetarian発売御礼その1(凸っぱりの件)

涼元@性懲りもなく病み上がりです。なんだかもうだんだん体がよわよわに。
本日……じゃなくて、昨日はplanetarian ~ちいさなほしのゆめ~ 初回限定版の発売日でした。おかげさまで出足もいいようで、amazonソフトウェアランキングに おけるこのところの仮想敵、『ファイナルファンタジーXI アトルガンの秘宝』 拡張データディスク (Windows版)も見事打ち負かして1位を獲得!(06/04/29午前4時現在) ソードフィッシュ雷撃機で戦艦ビスマルクに魚雷を当てたかのよう な、まことに清々しい気分であります。この場合は史実と違い、相手は雷撃されたことすら気づいてない気もしますが。


●『凸っぱり』こと初回特典小説本について。

デザイン担当SaQ:Ra氏と社長の間でこんなやりとりがあったと想像します。

「本をつける件なんですが、こんな感じで外枠をつけて、ゲームの箱と同じ面積にして……」
「そんなもん要るか、アホ!」
「……はい?」
「これをこうパパっと重ねてな、ガーっとシュリンクかませばええやんか」
「……えーとあの、ですがそれだと店頭で平積みしにくいですし、シュリンクかけた時に密着しないと思うんですが」
「わからんやっちゃなあキミは。深夜の通販観てみ? 洗剤10キロにもう5キロやで? ハナから15キロの箱で売ったらそんなもんだーれもありがたがらん やろ? オマケっちゅーのはなあ、いかにも取って付けたようやってとこがミソなんや。ようはデッパリや。不自然にばいーんぼいーんと出っ張ってこそ、お客 の股間にガツンとアピールするっちゅーもんや!」
「……………」

………
……



planetarian小説本腰巻きより抜粋


というわけで、planetarian初回限定版パッケージングの見所は、無理矢理なシュリンクパックはもちろん、積めば積むほどピサの斜塔のように傾いていく今流行りの耐震偽装仕様、あるいは賽の河原仕様ということでひとつよろしくお願いします>関係各位。

……つーか、ホントにすみません、はい。
積むほど店頭に並ばないという説もありますが。
重ね重ね申し訳ありません。いやシャレじゃなく。


それはともかく。
小説本の方は、SaQ:Ra氏のデザインワークに涼元が細かく口を出しつつ、さらに実際の編集作業担当のパラダイム様にご尽力いただきました。長くもの書 きをしていても、本の細部にまで著者の意向を反映できるなんて機会は普通ありませんので、本当に希有な体験をさせていただきました。
涼元自身が実物を見たのはサンプルを拝領してからなのですが、目次や奥付から遊び紙、栞の紙質まで、丁寧な仕事をいただいて感無量であります。特に個人的 には、ルビの拗促音がちゃんと小書きになっているところが非常にポイント高いです。技術的には可能でも慣習的に拗促音を大文字とする出版社がまだまだ多い んですが、涼元のように当て字ルビを多用する書き手にとって、これは死活問題ですので。
そしてもちろん、駒都えーじ先生書き下ろしの章扉絵も見所です。これも(小説本編を読んでいただければわかるのですが)絵描きさまにとっては困った難題が混じっていたのに、絶妙な感じに仕上げていただきました。

関わってくださった方々の仕事ぶりの賜物である特典小説なのですが、すでに初回限定版はロットアップ(生産終了)している上、店頭在庫もかなり厳しいということです。ですが、通販ならまだあるところにはあると思いますので、この機会にぜひご購入を検討……っていうか、検討する間もあまりないので勢いでポチっといっちゃってくださいませ。ぜひぜひよろしくお願いします。


しばらくはplanetarianパケ版発売浮かれ記念ということで、後書き代わりにこの手のことを書こうと思います。次回はプラネタリウムについてでも。
それでは。
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このブログ記事について

このページは、涼元悠一が2006年4月29日 00:00に書いたブログ記事です。

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