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 せな★せな連載開始&うな重ちゃんとの日々ほか

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2007/08/06
せな★せな連載開始&うな重ちゃんとの日々ほか


えーどうも、涼元です。
サクッと足を折ったせいで日々の活動自体が低調なせいもあり、ご無沙汰しておりましたです。でも、そろそろほっぽらかしもアレなので、近況報告をば。


まずは大阪在住でこのサイトを見るような方ならおそらく九割方ご存じであろう超有名そっち系情報ブログ、せなか:オタロードBlogさまにおいて、Web連載企画『せな★せな』がスタートしました! これに関しては涼元はアクアプラス名義で参加させてもらってるのですが、とにかくまあメンバーが豪華なこと! 詳しくはリンク先をご覧いただくとして、第1話イラスト担当がいとうのいぢさまというのは、今見ても何かの間違いもしくはドッキリなんじゃないかと思うぐらいであります。
ともあれ、本業とのバランスを取りつつも、ちゃきちゃきがんばらせていただきますので、ぜひぜひよろしくお願いします。

えーこれだけだといかにも宣伝って感じなので、ちょっとだけ近況を。

最近、涼元には気になる女の子がいました。
ただ彼女に会いたいがために、毎朝通勤途中にコンビニに通い詰めたぐらいです。
彼女は、名前をうな重ちゃんと言います。
ちなみにこれで『うなえちゃん』と読みます。女の子と言い切ってますが、ホントのところ彼女が女の子っていうか♀であるかは、涼元の希望的観測にすぎません。なぜなら彼女は、会社近所のコンビニで飼われていたペットのウナギだからです。いえいえ、最近の暑さで涼元の頭がアレになったわけではありません。要はそのコンビニでは、土用の丑の日のキャンペーン一環として、鰻重の予約が始まった頃からレジ前に水槽を置いて、期間限定でウナギを飼っていたわけです。はい、ここまでおわかりいただけたでしょうか?
たしかに、客に丑の日を印象づけるという意味ではいいアイディアだと思うんです。
でも、同時にこれ、企画の着地地点が大変に難しいと思うわけです。
だってぶっちゃけ、店内で永遠に彼女を飼うわけにはいかないわけで、土用の丑の日が過ぎれば、当然なにかしらの別れが待っていることは想像に難くありません。
これがギャルゲーのヒロインレベルなら、転校とか卒業とか、まあ頑張っても不治の病とかそんなところですが、ことウナギとなるとその運命はさらに酷薄です。包丁で×かれたり串を△たれたりせいろで○されたり秘伝のタレに※け込まれりした挙げ句に最後は炭火で◎かれちゃったり、そりゃもう大変なことになるわけです。まあ、ウナギに限らず、可食動物+感動といった取り合わせでは、ラストは似たり寄ったりかもしれませんが。(注1)

この街の嫌エアポケットとも呼ぶべき突発性感動系な状況を、一介のライターとして無視するわけにもいきません。恐いもの見たさとも言いますが。
しかしながらウナギの場合、通常萌えの対象にはなりえないというハンデがあるのもまた事実(注2)。でもそこは人類の英知、想像力でカバーです。
無駄に長くてうねうねしてて致命的に表情に乏しくても、それ以前に住処から1ミリたりとも出てきてくれず、ただ水底の塩ビパイプだけを空しく眺める日々が続いても、店員さんに気味悪がられても、毎日見てればだんだん情も湧くし、萌えもするってものです。シーズン最後の方なんてものすごい感情移入度です。たとえるなら実証試験で学校にやって来た試作メイドロボ並。そりゃあちょっぴり生臭くて表面がぬるぬるはしてるけど、こんなに素直で頑張り屋のうな重が、土用の丑の日が来たら来栖川養鰻研究所に戻って国産ウナギのデータ取りのために蒲焼きにされちゃうっていうんですよ? 「板場では、みなさんが、わたしの帰りを待ってくれてるんです…」過酷な運命を知りながら、笑顔を絶やさず、一日一日を精いっぱいにくねくね生きるうな重。やるせない思い、刹那の幸せとぎこちない愛情、そして避けられない別れ……
プロローグ、失意から立ち直れない悠一(注3)の元に、研究所の長瀬主任から届けられた一杯の肝吸い。添えられていた手紙には……

『 これがうな重のもっとも大切な部品です。キモだけに。 』



切なさ炸裂。


などと、一般社会人としては元より職業シナリオライターとしてもどうかと思う妄想を日々脳内からだだ漏らしにしながら、Xデーまでのうな重ちゃんの生き様を水槽越しに生温かく見守っていたわけです。伊藤園のジャスミン茶とかカジュアルに買いながら。

そしてついに、運命の土用丑の日(の翌日)。
『うな重ちゃんです、可愛がってね』の手書きPOPはそのままに、水槽の中に特製うな重弁当が置いてあるという、コードギアスも裸足で逃げ出す鬼展開に……はならずに、フツーに水槽ごと撤去、鰻商戦終了と共になかったことにされていました。拍子抜けはしましたが妥当な落し所。店員さんに「……あの、うな重ちゃんは?」と訊いてみようかとも思いましたが、さすがにアレなので自粛しておきました。
まあ、「うな重ちゃん? ああ、蒲焼きにしてバイトのみんなで食べました」とか答えが返って来たら来たで、「うな重を殺したのはおまえかああっ!」とその場でぷちーんとキレた挙げ句マントをひるがえして店前の歩道に飛び出し、「ファ○マの店員を皆○しにしろおおおおおおおおっ!」と大絶叫、不自然に赤っぽい左目から涙をだーらだら流しながら、黒くておっきな試作ナイトメアフレームで大暴れ、西中島南方ゲットー一帯を火の海にするのもやぶさかではないですが。って会社もなくなっちゃいますけど。

そういうわけでうな重ちゃんフォーエバー。

この他にも、はじめての健康診断で重金属を体内摂取した後絶叫マシンに搭乗した件(注4)や、会社でトイレの個室に入っていたらサクッと電気を消されちゃった件(注5)、ひさしぶりに実家に帰ったらベランダに鳩が巣を作っていて、くろねこは来るわ蛇は来るわで大騒ぎな件とか、いろいろあるんですが、とりあえずこのぐらいにしておきます。
ではではまた〜。



注釈
1 ひょんなことから体が小さくなっちゃう魔法をかけられてしまい、家禽のガチョウと一緒に空飛ぶ大冒険を繰り広げた挙げ句、家に帰って魔法が解けたらうっかり明日は聖マルタン祭、的な。
2 ウナギの場合、萌え擬人化しても役割的に普通はオスだし。どんな役割かは詳しく言いませんが。
3 実名プレイ敢行中。
4 要はバリウムコントです。
5 トイレに人がいる時は開発室のドアの上にランプが点く仕組みにすると便利だと思います。新幹線みたいに。


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